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  職員室から  石田幸美

新型コロナウィルスの感染者も増加し、この先の対応に困惑している日々続いております。こども園での行事も縮小、中止が多く、子どもの経験や体験が乏しくなることへの危機感も覚えております。
 運動会に向けては、年中、年長児の子どもたちと一緒に和太鼓練習に参加しています。コロナの関係で飛田先生も来園できていないので、私と担任とで試行錯誤しながら子どもたちと頑張っています。最初のうちは「よくわからない」と言って泣く子もいましたが、最近はリズムも理解して、園庭でも、桃太鼓などで打って見せてくれます。

当園では一斉保育は極力少なくし、子どもたち自らやりたいと思うことをとことん深められることを目標として日々保育しています。 和太鼓は、最初は保育者主導でリズムなどを伝えていくので、一斉的になるガチですが、年中、年長児には大切な育ちにつながるものだと思い取り入れています。指導としては、一度に詰込み過ぎないことに注意して、少しずつ新しいことを伝え、繰り返しています。そうすることで、よく覚えて、短時間で自分でできるようになり、最後には「もっとやりたい」「じぶんたちでやってみる」などの自主的に「やりたい」という気持ちにつながっています。
子どもは知識量は少ないため、和太鼓のように、大人の私たちが、持っている知識は伝えていく機会も大切だと考えています。その後選んで行っていくのは子どもたちの自由になりますが「やりたくなければやらなくてもいい」という思いばかりを優先すると、自分勝手になってしまいます。だからこそ年中、年長児は仲間と一緒に頑張る「和太鼓」はパートに分け打つことも多く、隣のパートのリズムを聞いて、お互いに合わせて打っていく箇所も多くあります。そうすることで相手の息遣いも聞こえてくる。この瞬間に子どもたちは「相手を知る」ということにおいて一段成長していると感じます。当園の先生方は保育者としてキャリアを積み、様々な場面において任せられることが多くなり、私自身が表に出ることも少なくなりましたが、和太鼓は唯一私が、子どもたちと触れ合う大切な時間として関わらせていただいています。
 同時に園庭では、0,1,2歳児が朝から賑やかに走り回ったり、新たにお目見えした「メダカ」を夢中で眺めています。また、涼しい時間帯は散歩にも出かけ、道路の歩き方を伝えたり、近隣の方と交流したり、自然の変化や小動物に触れたりして気分転換を図っています。そうした戸外での自由な時間に満足したり、体力をつけたり、社会性を学んだり、じっくりと生き物を見て不思議だなと感じる時間も大切だと思っています。そういう双方のバランスを取りながら毎日の保育を充実したものにしていきたいと思います。

  職員室から  石田幸美

新型コロナウィルスの件で様々な対応に追われているうちに、気づいたらもう6月梅雨の季節になります。慣らし保育の期間中から自粛要請期間に突入してしまいましたので、子たちも何が何だかわからないうちに時間が過ぎてしまったのではないかな?と感じます。
最近は、長いお休みをしていたことや、どんよりとした暑さからか、なんとなく「行きたくない~」と登園時に泣いてしまうお子様もいますが、園に来てしまえばいつも通りの生活に笑顔も見られています。
職員は、一旦年度初めに戻ったと想定し、安全管理に加え、翌日登園することが楽しくなるような話をして一日を終えたいと工夫しています。
 さて話は変わりますが、今年も砂場の上のブドウが昨年以上に大きな房を付けました。
夏になるのが楽しみです。昨年度も記載しましたが、この時期は芽伏せと不要な房を摘み、バランスよく実をつける姿を想像してその方向性を示すための作業を行います。
園のわずかなブドウの房をそろえながら、農家の方のこういった地道な作業をすることで、秋口に立派なブドウの出荷を迎えることにつながるのだと改めて感じています。先日ラジオを聞いていた際に、花や野菜育てについて必要なことについて専門家が語っていましたが、「よく観てあげること」と述べていました。よく観ることで、病気になっていることにも気づき早期の手当てもできますし、不要な芽が出てきたときは刈り取り、芽の柔らかいうちに伸びてほしい方向にピンチで止めて向かわせることができるというお話でした。
保育も似たところがあると感じます。
成長発達の著しい乳幼児期は、応答的にかかわり、個々の性格や特徴を理解して、信頼関係を築き、毎日の営みの中で、コミュニケーション能力を育て、その子をよく観て体調の変化に気づいて休息や病院受診を進めたり、いつもと違う姿に甘えと本気の違いを感じとり関わり、小さな一歩でも成長発達をご家庭と共有することが大事です。また、個々の能力が自分で発揮できるようにそれぞれに合わせた言葉がけをすることや待つこと、環境を整えていくことが大切です。その繰り返しで、一人一人の子どもが「自己肯定感」をもち、自分らしく生きていく力を育みます。そして、ちょっとした疑問を感じたときに、様々な知識を使って解決していく力や、その過程で失敗しても「立ち直る力」が育つよう一緒に考えたり思いに寄り添うようにします。また、給食を通して栄養をとり、元気に遊ぶことで健康な体をつくり、常に様々な困難にも立ち向かえる力も作ります。
今回、新型コロナウィルスの緊急事態宣言があった数か月、私たちはたくさんのことを考えました。ステイホームを守れること、医療現場で患者のために身を挺して従事している皆様、様々な薬やワクチンの開発に力を注いでいる人々。家庭を支える皆様等々・・今起こっている問題を自分の立場で考えて行動できる人がいることで、問題解決の糸口が見えてくることがあります。多くの尊い命も失われました。今後は2波、3波も予測されます。
まだ、確実な収束は先になりそうですが、本園の理念となる「生きる力」とは、こういった緊急事態に自分は何をすればよいか考えて行動する基になる強い心を作っていくことだと改めて感じていました。
今年度も職員一同お子様の育ちや保護者の皆様の子育てを支えてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。


12月

   

《0歳児》
最近の子ども達は身の回りのことに興味を持つようになってきました。水筒を自分で片付けたり、先日椅子のしまい方を伝えるとできたことが嬉しくてお友達の椅子までしまう姿も。今月は鏡を見ながら自分で口を拭くことに挑戦しています。自分でやりたい。自分でできた。という意欲を大切に一つ一つできることを増やし関わっていきたいと思います。

《1歳児》
衣服の着脱が少しずつ自分でできるようになってきた子ども達。より衣服に興味を持ってもらえたら…と思い、お部屋に着替えコーナーを用意しました。これは?と衣服を手にする子ども達。靴と服をコーディネートし鏡の前でポーズする姿はとても可愛いですよ。


子ども達のお料理を作り友達同士『どうぞ、たべて』とおままごとを好む姿が多く見られたので…電子レンジやコンロ、みんなで入れる炬燵を用意しました(保育者の手作り)。
できた料理をお皿に盛り、炬燵に入ってお友達と食べるなどごっこ遊びに夢中です。とても居心地が良いです。

今年も保護者のみなさんのご協力のおかげで完成したダンボール迷路で子どもたちのたくさんの笑顔を見る事ができました。ダンボール迷路の中で鬼ごっこをしたり、秘密基地として友達と内緒の話をしたりと遊び方は様々。毎日興奮して遊びこむ姿。たくさん遊ばせてもらった分、2週間ほどで解体するほどの状態になってしまいましたが、子どもたちはとても満足した様子です。もうすでに来年を楽しみにしているようですよ。

《3歳児》 
お掃除もテーブルを拭いたり、ほうきでゴミをはいたりとできることが自信になり『次は何しよう』と自ら考え行動する姿が増えてきました。そういった頑張る・懸命な姿を今後も十分認めてあげながら、より自信へとつながる保育をしていきます。

《4歳児》 
集会で石田先生より教えていただいた広告紙と数珠を使ったのれん作りに取り組んでいます。指先を使って広告紙を丸めていく難しさがあっても、年長さんや友達から助けてもらったり人のをよく観察し自分でやってみたりする姿があります。一人ひとりの作品をつなげて、できたものからきりん組入口に飾り、少しずつのれんが出来上がってきています。お迎えの際、ぜひご覧ください。

《5歳児》 
生活発表会では年中と共に劇の発表を行います。劇の練習でも年中さんをリードしていた 年長児。最近では色んな場面で年長児らしくなったことを感じています。自分の事が自分でできる。人に優しくできる。頑張る時に頑張れる。心のままに思いっきり遊びこむことができる。成長した姿から嬉しさもある半分、そろそろ卒園の二文字も脳裏をちらつかせ始め担任として少し淋しさも感じるこの頃です。一日一日を大切に共に生きていこうと思います。



 


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